今回は薪割りで使う「くさび」に焦点を当て、どのような時に使うのか、どういうふうに使うのか、そして使い方のコツなどをお伝えします。高齢の方や専門の方は「矢」と言われることもあります。
薪割りのベテラン者から聞いた情報も載せていますので、初心者必見です。
是非、最後までご覧ください。
くさびはどんな時に使うのか
くさびは斧では薪を割れない、割り切れない時に使います。そのため、比較的割りやすい杉などの針葉樹よりもナラなど堅い広葉樹で使う場合が多いです。
私も斧で割れないのに、割れるの?って思ってましたが「安心してください、ちゃんと割れますよ」
どういう風に使うか
斧を使わずにいきなりくさびを打ち込む使い方や、斧で割ろうとして発生した切り込みにくさびを打ち込んで使います。
打ち込むというのは、ハンマーや金槌を使ってくさびの頭を叩く事を今の場合は言っています。
いきなりくさびを打ち込む
いきなりくさびを打ち込む場合は、薪に対する最初の接触面積の狭いくさびが適しています。
上の写真でいうと右側の金色の方です
切り込みに入れて使う
斧で割ろうとしたが硬くて割り切れず、割れないものの発生した切り込みにくさびを打ち込んで使う方法があります。
この使い方の場合、上の写真の左側のようなくさびを1個か2個使います。
そして、2個使う場合はくさびを交互に打ち込んで均等に木へ食い込んで、割り進むようにしていきます。
そうすると、くさびが打ち込まれるごとに木が割れていきます。
使い方のコツ
くさびは木の底面(地面)に対して垂直に立てて打ち込む
玉切りの状態によっては木の天面が底面に対して水平でないこともあります。
天面に対して垂直にくさびを立てて打ち込んで行っても底面まで真っ直ぐに進めません。
そのため、くさびを木の底面(地面)に対して垂直に立てて打ち込むことで、無駄なく割っていくことが出来ます。
ハンマーは平らな面で叩く
知っているようで知らない、忘れがちなのがハンマーの頭の左右では、形が違うということ。
平らな面と少し湾曲し膨らんでいる面があるんです。くさびをガンガンと打ち込もうと思うと、ハンマーの平らな面を使う方が打ち込みやすいですよね。
ハンマーのダメージも少ないでしょうし。くさびの頭も平らなはずなので、合理的に打ち込めます。
くさびを打ち込む時は低い薪割り台を使う
くさびは意外に重たい物です。打ち込んでいる最中や、打ち込んで薪が割れた時にくさびがコロンと落ちます。
その時にくさびが何かにぶつかりお互いが破損するリスクを下げるためにも、ダメージが少なくなるように作業する台は低い方が良いです。
まとめ
今回は初心者向けにくさびをどのような時に使うのか、どういうふうに使うのか、そして使い方のコツなどをお伝えしました。
これらのノウハウは調べたものもありますし、地元の図書館で薪割りのワークショップがあった際に講師で来られていた先生や高齢でありながら現役で薪割りをされるお爺さんに聞いた内容もあります。
薪割りといえば、斧でガンガン割っていくイメージが強いですが、無理をせずくさびを使う、道具を使い分け安全に作業をすることの大切さを教わりました。
この記事をご覧くださったあなたも安全に楽しんで薪割りされる事を祈っています!
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