SDGsって少し前からよくメディアで聞いたりしますよね。
なんだか分かったような分からないような、一気に盛り上がって、もう終わったんじゃない?
とお思いの方もいらっしゃるとおもいます。
そこで、本記事ではいまさら聞けないSDGsの概要と実際に私たちに関わる事で
出来ることは何があるのか、SDGsの17の目標の中で12番目のつくる責任、つかう責任に焦点をあて
具体例を挙げて説明したいと思います。
SDGsの個人で出来ること つかう責任の例
SDGsとは
SDGsは国連サミットで掲げられた目標で、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称のことです。
2015年9月に国連サミットで採択され、国連に加盟している193ヵ国が2016年から2030年までの15年間で達成する目標をまとめたものです。
2021年現在、6年目なんだね。
目標は大きく分けると17つのテーマがあり、それを達成するための具体的な目標、ターゲットとして169個が掲げられています。
17の目標
ひとつひとつの目標は知らなくても、こんな画像を見たことはないでしょうか?
17の目標がアイコン化され、何だろーと興味を持ちやすいデザインですよね。目標を纏めると以下になります。
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
これらの目標すべてを、個人がすぐにはできないと思いました。なので、どれであれば無理なく持続可能な開発目標の実現のためにできるのか?
普段の生活のなかで、「おっ、これなら出来そう」と思えたのは、12個目の『つくる責任 つかう責任』です。
『つくる責任 つかう責任』
ターゲットの12.5に
2030年までに、予防、削減、リサイクル、および再利用(リユース)により廃棄物の排出量を大幅に削減する。
と、あります。
噛み砕くと、使用にともなって出るゴミの量を減らす。
例えば、一部の部品が消耗してしまっているが、製品全体としては消耗部分が直れば使用できる。
そんな状態であれば、使えなくなったから、すぐに廃棄して買い替えるのではなく
修理をして長く使うように意識や行動を変えてみることが、SDGsの目標達成につながると思います。
日本では元々 「もったいない」の考えがあり、服などの布類を十分に使った後で、雑巾用に使うリユースや
野菜も葉っぱや茎など、なるべく食べれるところは食べて、廃棄物を減らすなどといった行動、暮らしが根付いています。
修理に注目すると、外国でも修理を促進、奨励するような動きがあります。
2016年 スウェーデンでは修理代にかかる付加価値税の、引き下げ措置が政府予算案に盛り込まれました。
- 対象は、靴や衣類、皮製品、自転車等
また、話は戻って日本でもSDGsに対応する潮流に併せてか、企業が新たなサービスとして修理を受け付けている例もあります。
前置きが長くなりましたが、以下では新たなサービスも交え、つかう責任のなかで、修理に注目し、どのような修理を私たちが行えるのか具体例を挙げていきます。
つかう責任 修理の具体例
靴の修理
コンバース
靴メーカーのコンバースが2021年11/15からオフィシャルのリペアサービスを開始しました。
リペアメニュー例
- ヒールリペアA 5500円 踵の擦り減りを補修
- サイドテープリペア 片足2200円 サイドテープ剥がれを接着
どちらもスニーカーを履いていたら、経験するダメージですね。これが直ったらまた長く履けて良いかも。
本体の足に馴染んだ所はそのまま活かせれるしね。
今までやってなかったのが不思議なくらいですが、コンバースのユーザーにとっては朗報ですね。詳しくはオフィシャルサイトをご覧ください。
靴底のゴムやテープが直れば、また長く履けて その分履かなくなって廃棄する機会も減るので地球に優しい選択をした!ってなりますね。
NAOT
様々な革靴メーカーがリペア対応していると思いますが、NAOTというブランドもその1つです。
NAOTは、1942年から70年以上続く、イスラエル発の革靴メーカーです。商品紹介の冊子にハンバートハンバートが出ていて、目にした方もいらっしゃるかもしれませんね。
私はスリッポンを愛用していて、定期的に靴磨きをしています。皮の汚れを取り、こまめにクリームを塗って栄養補給することでも長持ちします。それに、靴を磨いてる時は、無心になれて良いリフレッシュにもなりますよ。
食器の修理 金継ぎ
普段、食器を使っていてお皿を洗ってる時にふと手が滑ったり、運んでいる時に落として、割れたり欠けたりした経験はありませんか?
我が家では数ヶ月に一回はあって、その度に「あー、なんでよりによってお気に入りのお皿がー」と悲しい気持ちになります。
なんと、そんな欠けたり割れた食器を直す方法が接着剤以外にあるんですよ。それは、金継ぎという方法です。
私が知ったきっかけは地元の古書店でのチラシでした。古書店の店主が器の修理を受け付けてますよと書いてあって、何だ?と思って実際に湯呑みの欠けを直してもらいました。
金継ぎとは、漆と小麦粉などを混ぜて修復箇所同士を接着させ、表面に漆を塗り装飾として金粉や銀、錫などを、蒔いたりするものです。
その後も、食器を使っていく中で割れたりするものがあり、あの方がしてるなら自分も出来るんじゃないかな?と思って調べると
金継ぎスタートセットが見つかりました。そして、webでは金継ぎ図書館という方法などを分かりやすくまとめたサイトがあったので何度も見て勉強しました。
サイトの中で塗り方などの動画もあるんですが、たまに出てくる鳩の絵に癒されます。気難しいイメージの金継ぎが、身近に感じられるのは気のせいかな。
自分で試行錯誤、時間をかけてなんとか修復した食器は、更に愛おしく使えます。ただ、本当に手間と時間がかかるので気長に取り組む必要があります。
自分でするのはまだはやいかなという方には、プロに頼むのがオススメで、注目しているのは河合菜摘さんです。
河合さんは東京、京都、鳥取で金継ぎ教室をしながら直しの依頼も受けていて、確かな仕事をされているのがHPなどから伝わってきます。
そして、金継ぎとはそれますがお洒落な部屋やもの選びのセンスは目を見張るものがあり、雑誌の&premierの住まい特集に載ったこともあります。
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